FIDO(Fast IDentity Online)アライアンスは、ユーザーが複数のユーザー名とパスワードの組み合わせを作成したり、記憶したりするのに苦労しているという課題と同時に強力な認証デバイス間の相互運用性の欠如という問題に対応するために2012年7月に設立されました。

FIDOアライアンスはオンラインサービスのユーザー認証の安全性を高めるためにパスワードに依存することないオープンで、拡張性が高く、相互運用性のあるメカニズムを定義する仕様を開発することによって、認証の性質を変えようとしています。デバイスとブラウザ・プラグインに対するそれらの新しい標準によって、あらゆるウェブサイトやモバイルアプリケーションが、オンラインセキュリティのためにユーザーが持つFIDO対応の既存の(または将来利用するであろう)幅広いデバイスを活用できるようになります。

FIDOアライアンスのミッション・ステートメント

FIDOアライアンスのミッションは、オンライン認証の性質を次のように変えることです。

• ユーザー認証のためのパスワードへの依存を減らす、オープン、スケーラブル、かつ相互運用可能なメカニズムのセットを定義する技術仕様の開発。
• 仕様の世界規模での採用を成功させるための業界プログラムの運営。
• 十分に練り上げられた技術仕様を他の外部標準化策定組織に提出し、正式な標準化を図ること。

2020年の時点で、FIDOアライアンスには、コンピューティング・エコシステムの様々な領域を代表する約250の企業・組織が加盟しています。 これらの企業・組織には、半導体ベンダー、スマートフォンやPCのデバイス製造メーカー、ブラウザやオペレーティングシステムのプラットフォーム・ベンダー、および生体認証、ウェアラブル、ハードウェアトークン、その他のモダリティをカバーする幅広い認証器ベンダーがいます。 これに加えて、FIDOアライアンスには、世界大手のオンライン・サービスプロバイダーも数多く参加しており、認証ソリューションに対する消費者の見解も適切に反映されるようなしくみになっています。

FIDOアライアンスのボードメンバーは現在約42社で構成されています。
最新のボードメンバーはこちらをご参照ください。

FIDO認定

FIDOアライアンスでは3つの仕様(UAF: Universal Authentication Framework、 Universal 2nd Factor: U2F、FIDO2)を策定しています。これらの仕様の詳細については、FIDOアライアンスのWebサイトの仕様セクションを参照してください。 これらの仕様を活用したい製品については、FIDOプロトコルへの準拠と他のFIDOメンバーのソリューションとの相互運用性を示すための認定プロセスに申請できます。 認定済み製品の情報と完全なリストは、こちらで確認できます。

Nok Nok LabsはFIDOアライアンスの創設メンバーの一社であり、FIDOアライアンスの目標をサポートできることを誇りに考えています。Nok Nok S3 Authentication SuiteはNok Nok Authentication ServerとNok Nok App SDKで構成されており、FIDO2, UAFおよびU2FのFIDOプロトコルすべてをサポートしているFIDO認定ソリューションです。Nok Nok LabsはFIDO認定プロセスで使用される検証環境にも、そのテストインフラを提供しています。

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